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カードでディスって“ネット炎上”体験授業

2018年7月5日 14:01
カードでディスって“ネット炎上”体験授業

埼玉県の中学校で、インターネットの“炎上”を体験する授業があります。一体どんな授業なのでしょうか?

「頼むから消えてくれ。」「無能。」などと書かれたカード――これらを使って、ネット炎上の授業を行う中学校があります。越谷市立平方中学校では、ネット炎上を疑似体験できるというカードゲームを使って、炎上を起こす側と炎上させられる側、両方の心理を体感する授業をしています。

この授業では先生に対して「滑舌が悪い」「宿題が多い」など、生徒があえて“ディスる(否定、侮辱するなどの意味)”発言をします。その発言に対して、「運営、消せよこいつの。」「覚悟しての発言ですよね?」といったカードを使い、生徒同士で炎上が起きる状況を疑似体験します。

学校によると、炎上を起こす快感と炎上させられていく怖さの両方を体験できると言います。この授業を通して生徒たちは、炎上の裏に潜む人間心理や人の弱さに気づき、どうして炎上が起こるのかを学びます。平方中学校の大西校長はこう話します。

「SNS、あるいはネットはこれから絶対に必要な時代ですから、一歩間違えばこういう危険もあるんだと体感させたかったんですね。子どもたちは本当に身近だし、誰もが体験しそうなテーマなので、議論しやすいと思ったんです」

生徒の授業に対するモチベーションは高く、いつもより本音の意見が増え、議論も活発だったということです。


【the SOCIAL viewより】